シリアルケーブルなしでTiPOを修復!(セルフTiPOリンクカードの作り方)(2006.09.15)
2005年のTiPO集会での出し物だったのですが、シリアルケーブル無しでPCカードからTiPOをブートして、内蔵フラッシュディスクをフォーマットし、システムを修復インストールすることに成功しましたので、その方法を記載します。なお、セルフTiPOLINKカードを作成するには、オリジナルのTiPOLINKのパッケージをお持ちになっている必要があります。
◆用意するもの
・8MB以上の容量のCFカード(もちろん通常のPCカードタイプのものでもOKです)
・オリジナルのTiPOLINK付属PCカード
・オリジナルのTiPOLINKのCD−ROM
◆手順
まず、TiPOでブート可能なATAカードを作成します。
1)超漢字のディスク設定小物を用いて、用意したCFカードに1B形式で区画作成します。
2)上記CFカードをTiPOに挿入して、TiPOをデバッグ起動します。
3)初期ウィンドウに上記CFカードの仮身が表示されますので、その仮身を削除の上、
デバッグコンソールから以下のコマンドでCFカードをフォーマットします。
format −v −b pca0 TiPOLINK_self
※ここでのTiPOLINK_selfは任意の名前でOKです。
4)超漢字のディスク設定小物を用いてCFカードに起動フラグを立てます。
これで、TiPOでブート可能なカードができ上がりました。このカード上にファイルを配置することで、
オリジナルとは全く異なるTiPOのシステムを構築することもできるかもしれません(^^)
なお、以上1)〜4)の手法についてはゆざ氏にご教示頂きました。いつもいつもありがとうございます。
続いて、上記のカード上に修復用のファイルを配置します。
5)オリジナルのTiPOLINKのPCカード内のファイルをすべてCFカード内にコピーします。
6)オリジナルのTiPOLINKのCD−ROM内のap.bzとos.bzをCFカードのルートにコピーします。
7)CFカード内のSTARTUP.CLIを修正します。私が修正したものを置いておきますので、差し替えてもらえばOKです。→
※私の修正した部分は、
・冒頭部分のPCカードのセルフチェックの部分の削除。
(そのままでは当然チェックに引っかかってしまうので)
・PCからのファイル転送部分の削除。
・ap.bzとos.bzのパス位置の変更
です。
以上でセルフTiPOLINKカードが完成です。TiPOのシステムがおかしくなったときにPC無しでもシステムを復旧することができます。なお、私の試した範囲ではうまく復旧できているのですが、TiPOの状態によってはセルフ方式では復旧できない場合もあるとのご報告も頂いています。また、以上の記述は、当然ながら無保証です。万一実行される場合には自己責任においてお試しください。
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